2005年09月19日

悲しみは雪のように・前編

深夜2時過ぎの電話。
このタイミングで鳴る電話には、ロクなことがない。

例によって、
今回もその通りだった。


「もしもし」
「あーオレだけど。こないだはおもろかったな」

先日帰省した際に一緒に飲んだ旧友からの電話だった。

新婚間もない彼が、こんな時間に電話とは珍しい。



「どーした。もしかして、生まれちゃった?」


その飲み会の席で、彼は新妻の妊娠をカミングアウト。
ちょうど現在妊娠8ヶ月の安定期にさしかかったあたりで、
年内には父親となるとのことだった。

私自身、早産により予定日より1ヶ月早く
この世に生を受けていたこともあり、
もしかしたら彼の第一子も早産だったりしてな…と
軽くツッコんでみたのだった。


「・・・・・」

返事がない。

「…あー、さすがにまだ生まれてないよなー。ハハハ」
「生まれたんだ」

「へ?」
「正確には」



「出てきただけだったけど」



意味がわからなかった。


「どういうこと・・・・」
「ただの肉塊になっちまったってことさ」


ますます意味がわからない。


「え・・?だって妊娠8ヶ月で流産はあり得ないだろ」

「オレにもわけがわからないよ」

posted by andycandy at 20:10 | Comment(2) | TrackBack(0) | あの日のデキゴト
この記事へのコメント
これまたショッキングな幕開けですね…
続きが気になります。
Posted by stardust at 2005年09月20日 04:28
>stardust

哀しい…ただそれだけの話です。
自分の無力感にも苛まされつつ。

それでも人は。
歩き続けねばならぬという。
Posted by andycandy at 2005年09月21日 02:03
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